本年より新入社員が増えたことやアルバイトスタッフも増えたこともあり、先日の1月6日に、弊社ソリューションの健康経営ゲームの社内勉強会を実施しました。
今回は、その際の様子を記載したと思います。
特に今回は、初めて健康経営ゲームを体験するスタッフが3名おり、且つそのうち2人はアルバイトスタッフの学生であることから多くの気づきと学びがスタッフにも弊社代表にもありました。
健康経営ゲーム開始
改めて健康経営ゲームの簡単な説明を。
健康経営ゲームの仕組みは現実の世界の企業活動に沿って考えられています。
参加者全体がひとつの「会社」となり、
その中で「会社のゴール」=ゲーム終了時にキャッシュを1億円に増やすという目標達成と、
各役職(今回は5人で5役職)がカードによって示された「個人ゴール」の達成に向かって活動します。
活動の中心となるのは「プロジェクト」。「資金」と「精神」「体力」を使い、企業活動に関する業績を上げたり福利厚生を充実するようなプロジェクトを実施していきます。
プロジェクトを成功すると新たに資金や精神、体力のカードを獲得でき、刻々と状況は変化していきます。
会社のゴールと各個人のゴールが存在するため、それぞれの思惑や考え方が現れるところにゲームの面白さと難しさがあります。
最初に役割を決定します。
今回は、普段アルバイトとしての役割の2人に、社長役と中間管理職の役割をしてもらい、その他スタッフには人事部と一般社員の役割をしてもらいました。
普段演じることができない役割を模擬体験として実施できるのもビジネスゲームの長所の1つです。
普段の役割とは違う役割になって、ゲームの流れを把握し、実行していきます。
早速社長の役割のアルバイトスタッフからの提案で、社員の役割の弊社スタッフがプロジェクトと、資金と精神・体力のカードを持ってファシリテータの元へ。
現実世界ではすんなりとプロジェクトや仕事、商談が成功するとは限りません。
同様に健康経営ゲームでも『成否判定カード』を使ってプロジェクトの成否を決定します。
結果は…
失敗!
いきなり、資金・精神・体力が減っていってしまいました。
この失敗がきっかけとなったのか、その後の前半戦は成功したり失敗したりの繰り返しが続いていきます。
中間発表
前半戦が終わり、ファシリテータの弊社代表の問いかけが始まります。
「まずは会社全体の資金状態について発表をお願いします。」
結果は…
「2,700万円です。」最初5,300万円あった会社の資金が約半分になっていました。
次に、
「個人・役割ごとのゴールの達成状況はどうでしょうか?」
結果は…
個人ゴール達成率0%。
この状況を見て普段あまり自分から積極的に自分の考えを伝えない、弊社スタッフが中間発表後の後半戦へ向けての取り組み方法を考え出し、参加スタッフに伝えていきます。普段よりも、コミュニケーションが増していることを感じた瞬間です。
後半戦開始
健康経営ゲームの後半戦がスタートしました。
後半戦になり、仕事の成功には十分な精神と体力が必要であると考えた社長の役割のアルバイトスタッフは、健康への取り組みのプロジェクトを実行していきます。
ここでも成功や失敗を繰り返していきますが、前半戦での失敗が響いており、中々業績を上げることができません。
途中で、
「自分はこのまま動かなくでも、目的達成だから大丈夫だ」
といった発言が見られました。
直ぐに他の役割のスタッフが、
「それだと僕の目標が達成できないんだよね」
と個人のゴールがあったことを再度認識の共有を図ります。
「これから業績を上げて個人の目標も達成するのは中々難しい」
という言葉が聞かれてきた頃にゲームは終了を迎えました。
振り返り
振り返りとしてまず、全体のゴールと個人ゴールの達成状況の確認。
資金は2,300万円。
中間発表からさらに資金が減ってしまいました。
個人ゴールの達成は5役職中1役職。
こちらも全員ゴールとはならず、あまり良い成果であったとは言えない状況でした。
実は今回、役職になりきって健康経営ゲームに取り組んでみようとスタッフに伝えてありました。
そんな状況の中での振り返りで、社長役のアルバイトスタッフからの学びがありました。
「やっぱりコミュニケーションが大変必要でした。どうやって皆んなを引っ張っていけば良いのか、分からなかった。」
という振り返りから、改めて気づかされたことがありました。
健康経営ゲームにはゴールが設定されています。現実の会社組織にも、その年度や10年後などのゴール設定があります。
しかし、それを達成するには、達成するための指針といったビジョンや方針が必要となります。
会社・個人それぞれの目標をしっかりと把握することはもちろん、達成するためのビジョンの共有も改めて大事であるということに気づかされました。
また、学生という立場であったり、経験年数が少ない社員へ役割を学ばせる(模擬体験させる)ことができるといった健康経営ゲームの可能性も感じた時間でした。