働きやすい職場環境

職場環境について、以前の記事で、平成29年6月1日に発足された、協会けんぽ富山支部、健康保険組合連合会富山連合会(県内に所在地を有する健康保険組合)、および富山県で構成する健康企業宣言富山推進協議会が実施している、「とやま健康企業宣言」事業のStep1に弊社も宣言した内容の中から、「健康つくりのための職場環境」についてご紹介しました。

1.職場の健康づくりの担当者を決めていますか?

2.従業員が健康づくりについて話し合える場はありますか?

3.健康測定機器等を設置していますか?

4.職場の健康課題を考えたり問題の整理を行っていますか?

5.健康づくりの目標・計画を立て、実践していますか?

上記5つの観点が紹介されていましたが、今回は、職場環境自体について、考えてみたいと思います。

 

働きやすい職場環境

最近では自宅で仕事を行うテレワークを推進する取り組みも多くなり、職場環境のパラダイムシフトが進んでいます。働き方改革とも連動し、様々な働き方が提案されるようになってきましたが、働き方と共に重要なことが生産性や仕事効率を兼ね備えているかといった、働きやすい職場環境であるかといった観点です。

自宅で仕事を行えるといったテレワークは、働き方ワークライフバランスの観点、子育てや介護といった様々な課題を解決する上で、とても有効な方法です。実際に共働きで子育てをしならが働いている私も、子供が発熱した際など自宅で仕事が出来ると大変助かります。一方で、自宅で仕事を実施するとなると、効率がいまいち上がらないといったことを経験します。自宅は家族とリラックスして過ごすための場であり、副交感神経がより強く働いてリラックスしすぎるといったことを経験します。もちろん、自宅の方が効率的に作業が出来るといった方もいるでしょうが、単純にテレワークを推進するだけでは、生産性向上を目的とした働き方改革は上手く進みません。仕事を行う場所の環境を整えることが重要だといえます。

 

先日、職場環境についてについてのセミナーに参加してきましたが、あるおもしろいデータを紹介されました。オフィスと自宅、カフェ、さらには公園で作業をした際の作業効率を計測してみると、オフィス < 自宅 < カフェ < 公園の順番で作業効率が上がっていたといったデータでした。公園といえば、お昼ご飯を食べたり休日を過ごすための場所として思い浮かべる場所ですが、仕事の効率が最も捗った場所として紹介されていたのです。空間にどれだけ緑=植物があったかといった緑視率(人の視界に占める緑の割合で、緑の多さを表す指標)といった観点から、ある程度の緑が視界に入る環境ではストレスが軽減されるといったことが理由だそうです。

以前からオフィス空間の緑化は多くの企業でとり入れられてきたことですが、どちらかというと今まではデザイン性や環境意識、話題性などが重視されていたのではないかと思います。それが、オフィスの緑化がストレスを下げる、作業効率を上げるといった効果にも寄与するといった観点は新しい発見でした。

 

 

働きやすい職場環境というものは、場所ももちろんですが、その場所の環境整備を充実させることによって成り立つものであり、その1つの方法がオフィス緑化であると考えは、世界的大企業Facebookなどの社屋でもとり入れられているそうです。確かに人類の進歩の中で、都市部のような緑が少ない中で生活するようになったのはこの100年くらいの間であり、その環境で働くことは大変なストレスが生じるといえます。森林浴といった言葉があるように、緑に囲まれた中でストレスなく仕事をできる環境が、生産性を高めたりエンゲージメントを高めたりすることに寄与し、今後ますます大切になっていくのかもしれません。