健康経営。何を目的として、何故、何のために、誰の為に健康経営を推進するのか?
健康経営の概念が少しずつ広まってきおりその施策に注目が集まっていますが、そもそも健康経営を実践する目的=Conceptが必要な事をご存知でしょうか?健康経営の目的=Conceptについて今回はご紹介します。
健康経営の5つの目的
なぜ健康経営を進めるのでしょうか?短絡的に「社員が健康になれば生産性が上がる」から健康経営を推進するのでしょうか?施策を実行する際には、企業の戦略や置かれている状況・課題が存在し、その解決のために実行されるものです。健康経営も、自社にとって推進するためのハッキリとした目的=Conceptが必要になります。
特に健康という幅広い概念を含む健康経営は、自社が何を目的として実施するかをハッキリさせないと、筋の通った施策を実行できない、または継続できない、さらには投資の無駄になりかねません。このような観点の基、推進される健康経営の目的は以下の5つです。
1.企業を守る(コンプライアンス)
2.リクルート(人材獲得・人材定着)
3.イメージアップ(企業ブランド)
4.資金調達
5.生産性向上
この5つの目的から、自社の置かれた状況や文化などを勘案しながらconceptを設定する必要があります。言い換えれば、これらの内、やらなくても良いものを見極め自社に合ったconceptに注力することが必要となります。
企業を守る(コンプライアンス)
先ず、最初の目的としてリスクマネージメント=コンプライアンスの順守からconceptにする企業も多いかと思います。具体的には、定期健康診断の100%実施から始めることが多いはずです。その他には、ストレスチェックの実施から法的に要求される事項の実施、その部分から自社の足りないところを確実に実行することから始めます。これが整備されていなければ、昨今の社会情勢からは取り残される可能性が高まり、企業を存続させることも大変となります。働き方改革にも通じるところがあります。
リクルート(人材獲得・人材定着)
経済産業省が公表している資料によると、就活生及び就職を控えた学生を持つ親に対して、健康経営の認知度及び就職先に望む勤務条件等についてアンケートを実施。
就活生は「福利厚生の充実度」「従業員の健康や働き方への配慮」との回答が4割を超え、親では「従業員の健康や働き方への配慮」「雇用の安定」が4割以上を占める結果となった。「従業員の健康や働き方への配慮」は就活生・親双方で特に高い回答率であった。併せて、就活生が親の意見を参考するか否か調査したところ、7割が考慮すると答え、就職先を検討する上で親が持つ企業イメージ・情報が重要な要素を占めることが分かった。
と報告されています。
就職先に求める主な条件が、以前に高水準であった雇用の安定や給与水準などよりも、「健康への配慮」と変化してきているのです。人材獲得と定着は企業の重点課題と言っても過言ではなく、conceptに掲げる企業も多くあると思います。
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イメージアップ(企業ブランド)
企業のイメージアップとして健康経営を推進する企業も多くあります。健康や美をテーマにした商品を展開するロート製薬様などを始め、自社商品と関連付けたり、社会貢献や上記の人材獲得にも関係する働き方に関係づけたりするconceptも多く存在します。
また、そもそも健康経営を推進する企業が、取引先にも健康経営にも関心があるといった内容も紹介されています。
資金調達
健康経営銘柄や、健康経営優良法人などの認定を受けることによって、有価証券報告書、CSR報告書や社内報に記載するなど社内外や投資家に向けて打ち出し、資金調達につなげるといったconceptも存在します。また、健康経営を推進する取り組みを評価し融資に繋げる健康経営融資制度などの活用もあります。
生産性向上
そして、健康経営の本丸である生産性向上(プレゼンティズム=出勤しているにも関わらず十分にパフォーマンスが発揮出来ていない状態を減少させること)をconceptにすること。この生産性向上ほど自社の文化や働き方が影響する箇所はありません。
例えば、組織全体としてデスクワークが多いのか、肉体労働が多いのか。身体的な問題を抱える課題が多いのか、心理的な問題を抱える課題が多いのか、またはコミュニケーションなどの社会性の問題を抱える課題が多いのか。または、組織だけではなく部署ごとによっても課題が違うため、部署ごとそれぞれのconceptが必要になるかもしれません。
ビジネスゲームと人材獲得・定着
このような幾つかのconceptを、自社の文化や風土、今置かれている状況などに合わせて設定することが必要なのです。
その中でも特に、人材定着や確保に寄与できるツールが弊社の「ビジネスゲーム:健康経営ゲーム®︎」です。conceptの基、制度の整備や体制の構築を行っても、運用するのは人です。人の成長や健康に投資する考えこそ人材獲得や定着につながる近道であると考えます。
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既に健康経営のconceptが人材定着・確保と決まっている方はもちろん、健康経営のconceptについて社内で考えてみたいといった方、conceptや施策について改めて考え直してみたいといった方、健康経営をビジネスゲームで体感してみませんか?