心理的安全性と健康経営ゲーム®について考える

昨今、「心理的安全性(psychological safety)」という言葉をよく耳にするようになりました。

psychological safetyを和訳した心理学用語で、チームのメンバー、一人ひとりがチームに対して、気兼ねなく発言できる、本来の自分を安心してさらけ出せる、と感じられるような場の状態や雰囲気を指す言葉です。googleが2012年に開始した労働改革プロジェクトの全貌が公表されてから大きく注目を集めるようになりました。

この心理的安全性は、健康経営の考え方と非常に類似していると考えることができ、且つ弊社の健康経営ゲーム®で得られる振り返りとも合致しているなと感じ取ることができたので、健康経営ゲーム®の構造と共に紹介したいと思います。心理的安全性は、健康経営の考え方と非常に類似していると考えることができ、且つ弊社の健康経営ゲーム®で得られる振り返りとも合致しているなと感じ取ることができたので、健康経営ゲーム®の構造と共に紹介したいと思います。

 

心理的安全性(psychological safety)

心理的安全性は、他者の反応に怯えたり羞恥心を感じることなく、自然体の自分を曝け出すことのできる環境や雰囲気のことを指します。プロジェクト活動などのビジネスシーンにおいても、本来の自分とは大きく異なる仕事用の人格を演じることなく、チームに所属する全てのメンバーが普段通りのリラックスした状態で活動に参加することを可能にしてくれます。

【引用・参考】:心理的安全性とは?/BizHint HR

心理的安全性については、こちらの記事が非常にまとまっているのでご参考にしてください。

 

googleが提唱した成功するチームの5つの鍵と健康経営ゲーム®︎

googleはAP通信(Associated Press)との共同研究結果として、2015年11月、自社の情報サイト『re:Work』上でチームを成功へと導く5つの鍵を公開しています。

【出典】re:Work – The five keys to a successful Google team

チームを成功へと導く5つの鍵の1つとして心理的安全性の名前があげられていますが、googleはこの記事の中で『(成功するチームに含まれる単なる1要素ではなく)心理的安全性はその他の4つの力を支える土台であり、チームの成功に最も重要な要素』であると綴っています。

【引用・参考】:心理的安全性とは?/BizHint HR

この5つの鍵それぞれと、健康経営ゲーム®︎の構造の関係を考えてみたいと思います。

 

1.心理的安全性(Psychological safety)…不安や恥ずかしさを感じることなくリスクある行動を取ることができるか

…健康経営ゲーム®ではゲームの特色上、行動せずには各個人のゴールを達成することは出来ません。資金や体力、精神を使ってリスクをとりながら行動する必要があり、そのためには周囲の協力が欠かせません。

当初、不安や恥ずかしさがあり行動できないでいると、ゲームの後半にはゴールが達成できない状況に陥ります。さらに当事者だけではなく周囲のメンバーもその状況に気づくことが出来るので、チームメンバーに対し積極的なコミュニケーションをとる必要性が生まれ、結果、不安や恥ずかしさを払拭し協力し合うといった状況となります。

 

2.信頼性(Dependability)…限りある時間を有効に使うため、互いに信頼して仕事を任せ合うことができるか

… より良い結果を出すためには、お互いの信頼関係が必要で、適材適所のように仕事を任せる必要があるということは誰もが分かっていることではありますが、過度なストレスがかかると人に任せることが出来なくなってしまった経験を誰もが1度はしたことがあるのではないでしょうか?

健康経営ゲーム®は、行動タイムが20分~40分、2~3ターンといった限られた中でプロジェクトを実行していく必要があります。そのため、メンバーの協力はもちろん、時間配分を意識し、自分が出来ないプロジェクトを他のメンバーに任せるといった他者を信頼する要素が組み込まれており、体感的に信頼関係の必要性を理解することが出来ます。

 

3.構造と明瞭さ(Structure & clarity)…チーム目標や役割分担、実行計画は明瞭であるか

…健康経営ゲーム®の構造特徴は、チーム全体の目標が売上1億円を達成するといった明確であり単純な目標設定が存在します。且つ、現実社会同様に、社長や人事部、管理職や社員といった役職毎に役割分担がなされています。1役職1名で実行する際にはそれぞれの役割を全うするのですが、1役職を2名や6名で実行することも可能で、その際には役職内での役割分担が必要となります。

役割分担を果たす際には、先ず「何を」「誰が」「いつ」「いつまでに」などといった実行計画が必要です。ゲームの行動タイムの間には中間発表と、次の行動タイムに向けての戦略会議の時間を設けています。この実行計画を明確に設定できるかがゲームクリアの鍵となります。

 

4.仕事の意味(Meaning of work)…メンバー一人ひとりが自分に与えられた役割に対して意味を見出すことができるか

…健康経営ゲーム®の最大の構造特徴は、全体のゴール設定だけではなく、各役職毎にゴール設定がなされていることです。

各役職毎のゴールを達成するには、一人の力だけでは困難な設定となっており、行動しないとゴールできない役職、行動することによってゴールしにくい役職など多様なゴール設定がなされています。自分のゴールと他者のゴールを理解することで、それぞれのチームメンバーに役割が設定され、役割を遂行することでチームのゴールが達成できる仕組みとなっています。

結果、自分が演じた役割が、他の仲間の役に立っている=会社のためになっていると体感的に理解できます。

 

5.仕事のインパクト(Impact of work)…自分の仕事が組織内や社会全体に対して影響力を持っていると感じられるか

…仕事のインパクト、影響力があるかないかについては振り返りが最も重要な部分になります。

ゲーム内では、参加者がプロジェクトを実行することによって得られる資金や体力・精神、実績がカードによって見える化されていますが、現実社会では資金や実績くらいが見える化されており、体力や精神などの充実を測る福利厚生や社員同士の気遣いなどは見える化しにくいものです。

この点について、ゲーム終了後に振り返りを行うことで、健康経営ゲーム®︎で得た気づきや学びを、現実社会での組織と対峙させ、見える化できるものだけではなく、自分の役職や役割が会社全体を通して影響していることを言語化し実践できる行動目標まで立てることにより学びを深くさせます。

 

以上、心理的安全性を中心とするチームを成功へと導く5つの鍵と健康経営ゲーム®︎の構造との関係をまとめてみましたが、やはり土台は「コミュニケーション」であると捉えることができます。

心理的安全性と信頼性といった「コミュニケーション」が土台にあり、次には構造と明瞭さといった「組織でのルールとマネジメント」、そして仕事の意味や仕事のインパクトといった「組織の理念とエンゲージメント」につながる項目についても十分に検討することが、良いチーム・良い組織を創るポイントではないでしょうか?


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