健康経営と趣味

皆さん、今月の24日金曜から「プレミアムフライデー」が、実施されることはご存知でしょうか?

「プレミアムフライデー」とは、経済産業省と日本経済団体連合会などの経済界の団体が個人消費を喚起するため、毎月末の金曜日に午後3時をめどに仕事を終えるよう企業に対応を呼びかけるキャンペーンの名称のことです。このキャンペーンの導入により、買い物や外食、旅行など幅広い分野の消費行動が生まれることでの経済へのプラス効果とともに、長時間労働の是正など働き方改革にもつなげるといった狙いがあるみたいです。

簡単に言うと、月末金曜は早めに退社し、いつもより長い金曜日を楽しみましょう!ということみたいです。このプレミアムフライデーを趣味の時間に充てる方もいるでしょう。自分でしたら、ランニングをしてゆっくりと銭湯に入る、漫画喫茶で大好きな漫画を読むことに充てますかね。

しかし、このように退社時間が早まっても、「何をしていいのか分からない」、と困惑する「趣味ゼロ」の方も世の中には多いようなのです。一生懸命仕事に打ち込むあまり、プライベートで趣味と呼べるものを持っていないという人も多いのではないでしょうか。もしかしたら仕事が生きがいになり、「今の私には趣味は必要ない」と感じている人もいるかもしれません。

かなり前置きは長くなってしまいましたが、今回は「健康経営と趣味」について考えていきたいと思います。

 

趣味とは一体何か?

趣味というと履歴書に書くスポーツ、読書、音楽鑑賞などが定番ですが、趣味という言葉はかなり広くて、深い意味もあると自分は思っています。人生で楽しめて夢中になれるもの、人生を充実出来る手段、生きていく為の糧って感じでしょうか。

デジタル大辞泉によると【趣味】とは、

①仕事・職業としてではなく、個人が楽しみとしている事柄。

②「どういうものに美しさやおもしろさを感じるかという、その人の感覚のあり方。

③物事のもっている味わいやおもむきなどと記載されています。

ただ、趣味というものは誰にも簡単に持てるものではありません。誰もが楽しめて、夢中になれるものに出会えるかというと、そうでもないような気もします。ただ世間では趣味が多い人が魅力的、趣味が無ければつまらない、寂しい人というような風潮にみなさん縛られていて、趣味を無理に持とうとしたり、趣味を持っている自分を演出したりする人もいます。そのせいで心の健康やバランスを崩してしまう可能性もあります。

趣味らしいことを始めてみても、いつの間にか「上達しなければならない」と思うようになり、結局それも義務のようなものになってしまい、楽しめなくなります。自分はこんな義務を増やすぐらいだったら趣味なんてなくていいとも思います。

趣味とは本来、自分がプライベートに楽しんでできる物の事です。楽しいと思えなければ趣味にはなりえません。
趣味は人生を豊かにするもののはずです。人生を難しくするものではありません。それが趣味?と言われるくらい、くだらないことだって、「これが自分の生きがいなのだ」と言えるものがあればそれでいいと思います。力を抜いて、気楽に考えればいきましょう!

 

趣味とその効果について

前述のように、趣味というのは自分が楽しめるものです。人は、楽しい時とき、日々抱えている悩みや不安などを一瞬忘れ、目先のことに没頭できます。趣味の特性によっても、人によっても効果はさまざまです。趣味にはどんな効果・効用があるかをまとめてみました。

 

①ストレス軽減やリフレッシュ効果

人が社会生活を営む以上、ストレスを完全に避けることはできません。避けられない以上、私たちはストレスと上手に付き合っていく必要があります。受けたストレスを放置し、どんどんと自分の中に溜め込んでしまうと、こころが壊れてしまい、うつ病などの精神疾患にかかる可能性が高くなってしまいます。そんな時に、趣味を活かしてストレスを発散すると、自分の気持ちに余裕が生まれ、楽しみが増えることによって、小さなことでイライラしなくなります。

ある研究結果では、仕事以外に集中することがあると、ストレスが軽減され、血圧の低下やうつ病のリスクが下がるなど、健康に良い影響を及ぼすといった効果も示されています。

 

②心が前向きになり、意欲が向上する

趣味に関する知識、技能、技術が高まれば、さらに深い喜びが待っています。趣味の世界で得た意欲は、仕事や日常生活での意欲につながり、心が前向きになります。毎日が充実した気分で過ごせるようになります。

 

③偏った脳のバランスを整える

仕事で使う脳は、自分の専門領域に関する部分に偏って使います。頭を使う仕事をやっているから大丈夫とは言い切れません。趣味で使う脳は、たいていのものが左脳(言語・論理など)よりも右脳(イメージ・空間認識など)を中心に使っています。また、計画、創意工夫、実行といった前頭葉の機能も、趣味はフルに活用します。会社組織なら、役員会と企画・計画部門、実行部門、補佐的部門、外注先などに分業化されて行われる仕事を、趣味の世界はすべて一人で行うわけですから、全脳が有機的に活性化されることは確かでしょう。

 

④認知症防止に効果がある

認知症は物忘れから始まるといわれますが、前頭葉(厳密には前頭前野)の機能が衰えてくる病気です。前頭葉は計画、創意工夫、実行などをつかさどる脳の司令室の役割を担っていますから、この機能が弱まると普通に人間らしく生活することが困難になってきます。趣味の多くは脳全体をまんべんなく使いますが、その中でも前頭葉の働きが欠かせません。あまり頭脳を使っていないように見える趣味でも、実は高度な人間の精神活動が前頭葉で行われているのです。「趣味を持った人はぼけにくい」といわれるのはそのためです。

 

⑤より深い人間関係が築ける

社会的な人間関係が築きやすいのは、共通の目標を持ったもの同士か、共通の敵を持ったもの同士です。後者の関係は一時的でもろいものですが、趣味の場合は「好きな世界」という共通の土俵を持っています。もちろん、良好な人間関係には性格的な相性も影響してきますが、その不足分を補って余りあるのが趣味という強い絆です。趣味をキッカケとして共通の話ができる友人が増えれば、それだけ毎日も充実してきます!

 

⑥仕事を効率よく終わらそうという意識が生まれる

冒頭に、プレミアムフライデーの話をしましたが、プレミアムフライデーが始めると、労働者の意識も自然と変わるかもしれません。プレミアムフライデーには、残業せず、3時には退社しなければいけないため、その時間までに仕事を終わらせよう、という意識が生まれるのです。この意識は、始めから仕事が定時に終わらないと諦め、ダラダラと仕事をするよりも、気が引き締めて、集中するので良いですよね。社内一丸となって、時間までに仕事を終わらせようとする団結した意識を持つことにも、繋がるかもしれません。ダラダラし意味もなくオフィスに遅くまで残っているといった無駄は徹底的に排除です。ダラダラと非生産的に過ごすことを習慣にすれば人生もダラダラとしたものになるし、反対にメリハリのある生活を習慣にすれば人生もメリハリのあるものになるはずです。

 

健康な人生と趣味

自分の人生を豊かにするためにも、心の健康と趣味は深く関係していることが分かります。趣味は人間を行動させるために必要なもので、自分を成長させ、豊かな人生を送るためにとっても重要なものだと私自身感じています。人生を歩んでいく上で、趣味は必ずしも必要だとは言えませんが、趣味を通して得られるものはたくさんあるはずです。

趣味は人生のスパイス。なくても料理は食べられるが、あれば味にメリハリが出ます。

今のうちに趣味を見つけておけば、老後も充実した生活が送れるのではないでしょうか。

人に言えるような趣味ではないとしても、自分が好きでやっているならば全く問題はありませんし、誰にも否定する権利はありません。人生は長いので、じっくりと熱中できる趣味を探し、しっくりとくるものが見つからなくても、とりあえずチャレンジする姿勢が大事だということは間違いないことだと感じます。今の生活習慣が、将来の健康寿命に大きな影響を与えるという現実を忘れずに、毎日を丁寧に暮らしていきたいですね。

 

 

ライター:西野大助

富山医療福祉専門学校理学療法士学科卒業

【理学療法士】

リハビリ専門職である理学療法士国家資格取得後、約10年富山県内の総合病院で急性期医療から回復期医療、在宅医療のリハビリに従事。その後SUDACHIに入社。パーソナル事業部の責任者を務め、主にパーソナルトレーニングや集団でのパフォーマンス指導や姿勢指導、傷病予防などの分野を担当している。また、病院在籍中から現在にかけてスポーツ分野での障害予防などにも積極的に取り組んでいる。

最近結婚し、仕事でも家庭でも頑張ろうと意気込んでいる。


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