先日、ある女性の方とお話しをしている時に、ご相談を受けました。
「半年以上前に右足首を捻挫して、良くなっていたのに、最近右足のむくみが酷くて痛みも出てきたんです。どうしたらいいですか?」
さらに聞くと、
「捻挫をしてから最初は良くなってきていたのに、最近寒くなって来てから痛みとむくみが強くなってきたんです」
そしてさらに聞くと、
「捻挫後少し良くなったので、しっかりと治療はせず、そのままの状態にしていました」
これはしっかりと話をお聞きしたほうがいいなと思い、いわゆる「問診」を行い始めました。
問診開始
普段のお仕事で靴はヒールですか?
「ヒールです」
1日履いていると痛みがでますか?
「痛いですね。むくみもひどいです。」
今日はヒールの靴ではありませんが痛みはありますか?
「そういえばあまり今日は痛くないですしむくみも少ないかも…」
ちなみに、腰とか膝とか痛みもありませんか?
「あります!最近腰の痛みも強くてちょっと辛いです。どうしてわかるんですか?」
その他色々お話ししましたが、長くなりすぎるのでまずはここまで。
ここまでで大事なことはまず2つ。
1つ目は、捻挫の治療をしっかりと行っていなかったこと。
2つ目は、習慣としてむくみなどに不利な靴を履いての仕事が多いということ。
メンテナンスという考え方
よく身体のお話をする時には、こんな例えをしてお話しします。
道具を使い続けると、少し錆びたりして使い難くなることがあります。
そのために、日々きれいに使い続けるためにお手入れをしますよね?
例えば包丁。
毎日のお手入れで刃を研いで切れ味を保ちます。
しかし、もし刃がかけてしまったらどうするでしょうか?
ほとんどの人は包丁を買い替えるという行動にとるのではないでしょうか?
これを身体に置き換えると、
身体を使い続けると、少し痛みが出たりして動かしづらくなることがあります。
そのために、日々元気に動けるようにメンテナンスをします…。
そして、もし痛みの原因が関節の変形だったり臓器の異変だったりしたら取り替えます…。
というのが道具での考え方ですが、
多くの人は「まぁ大丈夫だろう」といってそのまま放置してしまいます。
現代医療の進歩により人工関節に取り換えたり、臓器移植をしたりと取り替えることは可能になってきましたが、
多くの人は出来れば手術はしたくない、健康でいたいと思うのではないでしょうか?
道具だとお手入れをするが、こと身体のことになると多くの方はそのまま放置してしまい、
結果、時間がたってから痛みやむくみが出てくることになります。
今回ご相談をいただいた方も、
早期にしっかりと治療していれば、腰にまで痛みが出ることは防げたかもしれません。
習慣
もう1つは、ヒールを履く時間が多いお仕事だという習慣。
仕方ない部分は多いですが、「継続は力なり」ということわざがあるように、
悪い習慣も「継続は結果なり」と言い換えることができます。
ヒールが悪い習慣ということではなく、今回の場合は捻挫に対して不利ということ。
お仕事柄ヒールを履くことはゼロにはできませんが、低いヒールを履いたり、
補正するようなインソールを使用したりすることで対応出来るのではないかとお話しさせていただきました。
健康とメンテナンス
以上2点から、メンテナンスと習慣は個人の健康につながるという考えができます。
これは組織でも同じようなことが言えると思います。
SUDACHIの考える健康経営の視点から考えると、
良い習慣(組織の場合は慣習)は、組織のコミュニケーションなどを良好に保ち、
定期的なメンテナンス(経営の場合は研修等)は、組織の問題点を改善に導きます。
この2点を健康経営の課題としてとらえ、実践していく事が組織の健康を保つことになると考えます。
個人も組織も良い習慣とメンテナンスが、健康と健康経営につながる。
SUDACHIはそう考えます。