リハビリから学ぶ
先日、弊社株式会社SUDACHIが運営する、
リハビリ倶楽部の男性ご利用者様(脳梗塞を発症し、左片麻痺の障害を持った方)と知事選挙の投票に行ってまいりました。
SUDACHIのリハビリに関する理念は、
ICFの考え方の中で「活動」や「参加」が大事ではあるが、リハビリ専門職として「機能障害」に目を向けなければならない。
そして、
「機能障害」が少しでも改善されたことを、「活動」や「参加」につなげなければならない。
こう考えています。
最初は、
「こんな格好で恥ずかしいちゃ」と言われていた利用者様も、
「こんな格好でも行けたんやからみんなにも行ってもらわんと!」と行動変容が起こっていました。
こういう事が「rehabilitation」や「健康」という事だと思います。
健康とは
改めて、健康の定義について
WHO憲章では、その前文の中で「健康」について、次のように定義しています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます(日本WHO協会訳より抜粋)。
ということであれば、
今回、上記のような行動変容が起こり、社会に参加し自身がついた利用者様は、「健康」という事になるのではないでしょうか。
リハビリから学ぶ健康経営
上記のご利用者様は、
行動変容が起こり、その後も積極的に活動され、ご近所の付き合いやご家族との時間を大切にされています。
一方で、このような事もお話しされます。
「もっと気を付けていればよかった…」
「若いときに気づいていれば…」
「病気になって初めて健康の有難さに気づいた…」
今現在を精一杯生きておられる利用者様ではありますが、やはり障害を持つ前に戻りたいと思うのは当然であると言えます。
また、このような事もお話しされます。
「今は健康番組とかたくさんあるけど、昔はなかった…」
「たくさんあっても、働いていると忙しすぎてまず見れなかったと思う…」
「働きながら健康に気をつけるなんて…」
このお話しをされた時に、人生をより深く考えることになりました。
家族のため、愛する家族を守るために一生懸命に仕事をしてこられたご利用者様。
そしてその途中で病気となった。
人生の余暇を楽しもうとされていた矢先に病気となり、悔しい思いをされている。
とてもつらい事、とても悔しい事だと思いました。
どうしたら、働きながら健康にも気を付けることができるようになるのか…。
この思いを具現化したものが、弊社の「健康経営ゲーム」になります。
SUDACHIが考える健康経営は、
企業の業績を上げるため、ブランド力を強化するためといった単純な「投資」ではなく、家族を愛するように、企業と企業を支えるスタッフ・そのご家族を守り、幸せに導く「愛情」だと考えています。
健康を個人の責任だけとして考えるのではなく、企業活動において社員の健康が大事な経営資源だと捉え、
積極的に健康経営に投資し、社員やスタッフの健康を守ることが、
企業業績にも寄与し、社員やスタッフとその家族を守ることにつながるのだと思います。
弊社の提供する「健康経営ゲーム」が、
企業の健康へ意識や風土を良い方向に導き、仕組みとして考えるきっかけとなり、
スタッフの健康やその家族の幸せを考えながら企業活動をする、
そんな愛情に溢れた健康経営を行う企業が増えるお手伝いをできればと切に願っています。