健康投資への取り組みメディア掲載

弊社のソリューションの1つ、「ビジネスゲーム:健康チェックカード‐心技体‐」が弊社代表とともに、高齢者住宅新聞に取り上げられました。

今回の取材では、担当者の方にも大変ご興味を持っていただき、超高齢社会を向かえる日本において、弊社のソリューションが健康寿命への延伸に向けて寄与すると熱くご理解いただきました。この場をお借りし、御礼申し上げます。

さて、今回は、健康寿命の延伸と健康について、健康チェックカードの使用場面を交えながらご紹介していきます。

    

 

健康寿命と平均寿命から考える

出典・引用:高齢化の状況|平成27年版高齢社会白書(概要版) – 内閣府

日本人の平均寿命は、男性が80.2歳、女性は86.6歳と世界でも有数の長寿国です。日本の場合、健康寿命と平均寿命の差が大きいことも、実はよく知られています。その健康寿命は、男性71.1歳、女性74.2歳になります。

健康寿命とは、WHO(世界保健機関)が2000年に発表した言葉で、日常生活において介護を必要とせず、自立して生活ができる生存期間のことを指しています。つまり、平均寿命から介護されていた年数をひいた年齢が健康寿命になります。日本人は上記でも述べたように、長寿ではあるが、人生の最後のおよそ10年もの期間、男女ともに介護が必要になっているということになります。

このような背景から、介護予防という観点がこの10年多く提唱されてきました。その中でも一次予防は、介護予防の最も重要な部分であり、健康ではあるが虚弱な状態にある高齢者に対し支援を行うものです。その重要なポイントを考える際に、健康についての定義を考える必要があります。

健康の定義について、
WHO憲章では、その前文の中で「健康」について、次のように定義しています。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます(日本WHO協会訳より抜粋)。

これらを基に介護予防の重要なポイントについて、

  • 本人の健康意識の意欲向上
  • 具体的な目標の明確化
  • 継続的に実施できる仕組み作り

この3つが必要です。

1つ目の「本人の健康意識の意欲向上」は、「健康が社会的にも満たされた状態にあること」が重要な要素である理由です。健康管理は決して一人の意欲や決意のみではできません。一緒に健康について考えることができる仲間が必要なのです。特に一人暮らしの男性は、家族と暮らしている同年代と比較し、健康寿命・平均寿命ともに下回っているとのデータも出ていることから、本人の意欲を向上させるためには、介護予防を一緒に取り組む仲間が必要なのです。

2つ目の「具体的な目標の明確化」は、ダイエットなどのような解決志向型アプローチに代表される「健康になりたい」といった理想像を掲げて実践できるための目標設定が必要であるからです。「健康になりたい」といっても具体的な目標とその改善点を得ることができなければ、いわゆる三日坊主になってしまいます。具体的な目標とその改善点を明確に得ることによって、初めて健康への一歩を踏み出せます。

3つ目の「継続的に実施できる仕組み作り」が必要な理由は、健康は一度の運動や研修では手に入るものではなく、さらには日々の生活や環境によって変動するものであるからです。そのため、継続的な健康への取り組みが必要となるのです。ただし、このことは誰もが周知の事実でありながら中々実践できていない現実があります。それはなぜか?それは健康が節制や我慢などといった個人の意思によって左右されるものだからです。この個人の節制や我慢に対抗する要素が「楽しさ」です。人は楽しいことは繰り返し行うといった習性があります。さらに、「競争」の要素、誰かに負けたくないといった負けん気を合わせ持たせることで、人が継続的に実施できる仕組みを作ることができます。

 

健康寿命を延伸するためのツールとして

1.要介護状態を未然に防ぐ(一次予防)のツールとして

key word)健康チェックカードで心・技・体の状態を楽しく知り改善点を学ぶ

2.高齢者住宅のアクティビティのひとつとして

key word)健康チェックカードで心・技・体の状態を楽しく知りいつまでも健康に過ごす

この3つの要素を含んでいるのが弊社の「ビジネスゲーム:健康チェックカードー心技体—」です。

健康チェックカードの仕組みはシンプルです。3~4人がグループとなり、カードを確認しながら50問ある問いを参加者全員で点数をつけていきます。カードの種類は大きく分けて3種類。心の状態を表すピンク色の『心』カード。日々の習慣を表す黄色の『技』カード。身体の状態を表す緑色の『体』カード。それぞれ、質問事項と回答に伴う点数が0点から2点まで記載されており、満点は100点となります。

さらにカードには、見ているポイントと点数が悪い場合の将来起こりうるかもしれない状態、そして点数が悪い場合に日々心がけることが記載されています。

グループでセルフチェックを行っていくので、点数が良い人悪い人が必ずでき、なぜ自分は出来るのに他の人は出来ないんだ?という疑問や、出来ないことが悔しいなどといった競争が生じ、コミュニケーションが必ず生まれるため楽しい研修となります

弊社で行なった医療推進会議での実施の際は、参加者の方の平均年齢が70歳を超えていたのにも関わらず、むしろ人生の先輩方には負けず嫌いの方が多いのか、かなり会場はデットヒートし熱気に包まれエアコンも途中で切ってしまわれるほどの盛況ぶりとなりました。

仲間と楽しく行うことと競争の原理から「本人の健康意識の意欲向上」が起こり、カードに記載されている具体的な改善指針と100点満点というわかりやすい健康状態の見える化から「具体的な目標の明確化」を実行でき、仲間と行う楽しさと競争から「継続的に実施できる仕組み作り」を作り出せるのです。