皆さんは朝食を食べてから出勤しているでしょうか?
朝食と健康経営がどのようにつながるのか?
考えてみる前に、健康経営について少しおさらいしてみたいと思います。
朝食と健康経営
健康経営とは、
従業員の健康保持・増進の取り組みが、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えのもと、健康管理を経営的視点からとらえ、戦略的に実践すること
という定義から成り立ちます。
この中で朝食と関係付けると、健康保持・増進の取り組みということになります。
朝食に関する健康経営の取り組みの事例として有名なのが、伊藤忠商事株式会社様の取り組みです。
朝型勤務(2013年10月導入)を推奨し、20:00-22:00の勤務は「原則禁止」、 深夜勤務(22:00-5:00)は「禁止」とし、
仕事が残っている場合は 「翌日朝勤務」へシフト。
翌日朝勤務(5:00~8:00)に対するイン センティブとして、深夜勤務と同様の割増賃金支給や軽食無料配布を実施。
*参考:健康経営銘柄2016企業レポート(2016年)(PDF形式:4,088KB)
軽食を無料で配布し、朝食を食べてから勤務に臨む仕組みを作っている事例であり、
まさしく従業員の健康保持・増進の取組が投資であるとの考え方、健康経営の模範的な取り組みだと思います。
朝食と健康
それでは朝食はなぜ健康経営、健康に良いのでしょうか?
朝食の効果としては、
血液や血管への影響、日中の活動への影響などが挙げられます。
朝食を摂取しないと、
空腹時間が長くなり昼食時など食事摂取時に、急激に血糖値が上がりやすくなったり、
脳の働きが悪くなり、活動効率が低下するといったような反応が起こります。
最近の研究では、
朝食を欠食すると空腹によるストレスなどから血圧が上昇することが報告されています。逆に朝食を摂取すると血圧上昇を抑えられることも報告されています。
また、1週間あたりの朝食摂取回数が少ないと脳出血のリスクが高くなるとも報告されています。
※参考:国立がん研究センター 朝食の欠食と脳卒中との関連について
このように、朝食の効果は以前から多々言われてはいますが、
朝食を経営的視点から捉え、
朝食摂取を促す実践は、社員の健康を守りその家族の生活も守りながら、且つ生産性を向上させる。
経営上非常に理に適っている対策の1つと思われます。