健康経営とデータから見る脳血管疾患予防

弊社SUDACHIの新年最初の投稿はやはりリハビリテーション関連から。

介護保険事業でのリハビリテーションからスタートしたSUDACHI。

日々のリハビリテーションの中からには、非常に多くのことを考えさせられます。

対象の方が人生の先輩方であり、その中での様々な考え方や人生のアドバイス、そして今現在リハビリを実施しているといった前向きな思いと後悔の思い。

その思いをしっかりと受けて止めて,

本年もSUDACHIは健康を考え、行動に落とし込み、健康について社会に貢献して参ります。

 

弊社のリハビリ倶楽部に来所される多くの方が、脳血管疾患をお持ちです。

今回は、脳血管疾患と健康経営についての関連を考えたいと思います。

 

就業者の脳血管疾患等による死亡数の推移

就業者の脳血管疾患、心疾患等による死亡数

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わが国の脳卒中死亡者は年間約13万人にのぼります。病気別では「がん」、「心臓病」に次ぐ第3位です。

一方で就業者の脳血管疾患や心疾患の死亡数は年々減少傾向にあります。平成7年度には52,467人であった死亡数は平成22年度30,353人と約6割まで低下しました。

一見すると病気になる人が減ったのかな?と感じるところでもありますが、これは医学や救命救急体制の進展が寄与していると考えられます。

例えば、血栓溶解療法(t-PA治療)。2005年10月から日本でもt-PA製剤が使用できるようになり、脳梗塞発症後3時間以内であれば投与が可能となり、血栓を溶かす効果により発症後の障害を劇的に抑えることができます。

その他、体制としてはドクターヘリ。1秒を争う救命救急においてドクターヘリの登場は画期的であり、多くの人命を救う方法となっています。

 

何歳で発症が多いのか?

就業者の脳血管疾患、心疾患等に等による死亡数(年齢別)

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年齢が高くなればなるほど、脳血管疾患、心疾患の発症率は高くなりますが、死亡数全体の約3割が45歳〜64歳の中間管理職や定年前の方となっています。

もうすぐ第2の人生を歩もうとしていた矢先に倒れてしまう。このような現実があります。

 

介護が必要になる原因の第1位、約2割が脳梗塞などの脳卒中

脳・心臓疾患に係る労災請求件数・支給件数の推移

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一方で、脳・心臓疾患に係る労災請求件数・支給決定件数は平成11年度以降増加し、最近では高止まりしています。

これは、前述でも触れた様々な治療や救命救急体制の発展によって、死亡数は低下していますが、残念ながら障害が残り、結果仕事ができなくなってしまったという状態を表しているとも言えます。

介護が必要になる原因の第1位、約2割が脳梗塞などの脳卒中と言われており、命は助かるがその後の障害により職を失い介護が必要になる生活を余儀なくされることをこのデータからも見て取れます。

 

企業側としても、中間管理職などの優秀な人材が倒れ、生産性が低下し企業業績も落ちる。さらには新しい人材を確保するといったコストもさらに発生することになります。

 

日々の習慣から対策を 〜健康チェックカード〜

脳血管疾患の危険因子

脳血管疾患の危険因子には以下のようなものがあります。
・動脈硬化
・高血圧
・高血糖
・脂質異常
・内臓脂肪型肥満
・不整脈

その他にも喫煙や飲酒なども危険因子に含まれます。

脳血管疾患は生活習慣病の1つでもあり、おもな誘因のほとんどが生活習慣にあります。減塩や栄養バランスのとれた食事を心がけ、禁煙、節酒、適度な運動を習慣にするなど、生活習慣を改善すれば、予防できる可能性がとても高いということです。

ということは皆さん周知の上であると思います。

ではなぜ生活習慣を改善することが困難なのでしょうか?

それは禁煙、節酒などといった言葉にもあげられる通り、個人の節制や我慢に委ねられているからです。三日坊主という言葉もあるように、継続することは個人だけでは中々難しいものです。

 

節制や我慢に対して「楽しい」といった要素を、個人で頑張るに対して「チームで競争」といった要素を取り入れたのが弊社の健康チェックカードを使用した研修となります。

上記の脳血管疾患の危険因子のチェックを網羅した内容となっており、個人だけで考えるのではく、チームで楽しく考えられる設えとなっています。

健康経営を考える上で、最も根本になることは社員の健康です。

 

日々の習慣の改善は楽しく仲間と一緒に。

SUDACHIは健康チェックカードを通して1人でも多くの方が元気で楽しく仕事ができるご提案を行っていきます。