健康経営とストレッチ

先日ある方から、昨年わずか半年で100万部を突破し大ベストセラーとなったストレッチ本に興味をお持ちになりストレッチについて聞かれたことがあります。

「本当に体って柔らかくなるの?ストレッチってやっぱりいいのかな?」

このご質問に対しての見解を今回は健康経営と結びつけて考えてみたいと思います。

 

ストレッチとは

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そもそもストレッチとは、意図的に筋や関節を伸ばす運動で、身体の柔軟性を高める為に活用されています。スポーツ前の準備体操としての動的ストレッチ(反動をつけて行うストレッチ)や整理体操としての静的ストレッチ(反動をつけないストレッチ)として有名です。

ヨガやピラティスもこの運動の範疇に含まれ、最近では美しい姿勢の保持やリラクゼーションの効果が明らかとなってきました。

ストレッチを行うことによりが増す理由は、筋の伸張反射の感受性が低下すること、筋や靱帯の弾性要素が組織科学的変化を起こすことが要因です。

また、ストレッチは運動強度を示すメッツにて、2-3メッツの強度がありますので筋温や体温を高める効果があります。

筋温や体温が上がることで、身体の血流やリンパの流れがよくなり、酸素および栄養補給が筋の隅々まで行き渡り、疲労の回復を早めます。

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最近ではこれらの効果に加えてリラクゼーションの効果が明らかとなってきました。

30分程度、全身の筋を順番に伸ばしていくようなストレッチの前後で脳波や自律神経活動を調べてみると、前頭葉でのα波を増加させ心拍数を低下させること、すなわち自律神経の活動が副交感神経活動を有意に変化させることが明らかとなっています。

*参考文献:斉藤剛, 保野孝弘, 宮地元彦.特集「ストレッッチングの生理学」大脳皮質・自律神経系活動および全身循環への影響. 運動・物理療法 2001; 12: 2-9.

仕事で疲れている時に、ストレッチをすることで疲労回復やリラクセーションが図られ、作業効率が向上するといったことも期待されています。

以上を考えると、ストレッチは単純に体を柔らかくするといった効果だけではなく、疲労回復やリラクセーションといった仕事にも直結する効果があるということから、簡単に取り組める運動としてお勧めする方法と言えます。

 

健康経営としてのストレッチ

ストレッチを健康経営の1つとして取り入れている企業もあります。

日本航空株式会社様は、キャビンアテンダントが乗務前にストレッチを行ったり、独立した専門の健康管理部門を設け、常勤の産業医・保健師・看護師・薬剤師・臨床心理士・トレーナーといった医療専門職を中心に、健康保険組合、労働組合等さまざまな組織と連携した健康保持・増進活動を行っています。

*参考:健康経営銘柄2016企業レポート(2016年)(PDF形式:4,088KB)PDFファイル

上記のようなストレッチの効果を考えると、ストレッチを健康経営として取り入れることは大変効果があることと言えます。

疲労回復や疲労しにくい身体になるということは、作業効率の向上につながり、生産性が上がります。

また、リラクセーションの効果があることから、作業でのストレス解消の効果なども挙げられます。

さらに、ストレッチには、場所・道具・費用といった経費がほとんどかかりません。

正しいストレッチの方法を知り実践することで、組織の生産性を高め、社員の健康も守るといった健康経営にはもってこいだと言えます。

 

継続

ただし、ストレッチは1度実施したからといって、その効果が続くものではありません。

ストレッチを継続してせっかく手に入れた柔軟性が、しばらくストレッチをやめてしまうことで、柔軟性が直ぐに低下し、体が硬くなった経験をしたことがある人は多いのではないかと思います。

やはり継続は力なり。

 

この継続を個人に任せるのではなく、会社の仕組みとして取り入れることが重要となります。

上記の日本航空株式会社様のように、ストレッチを乗務前に実施する仕組みを作ったり、ラジオ体操の音楽を決まった時間に流すことで、ラジオ体操をする習慣を仕組み化することも可能です。

 

会社経営も継続です。

継続できる仕組みがあり、柔軟性がある経営こそ、健全な健康経営であるとSUDACHIは考えます。


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