ビジネスゲーム「健康経営ゲーム」と笑い

前回の記事、「健康と笑いについて」でも述べたとおり、笑いには様々な健康への効果が認められており、まさに「笑う門には福来る」といった昔からのことわざがひったりと当てはまることがわかります。

人が笑う時、それは「楽しい」や「幸せ」といった前向きの感情から生まれる行動です。人は感情で動くことが多い動物であるため、この「楽しい」といった感情は、人の行動を方向づける上で欠かせない要素の1つであると考えます。

今回は、ビジネスゲーム「健康経営ゲーム」と笑いと題し、なぜ健康に笑いが必要であり、さらにビジネスゲームが健康へ繋がるのかを考えていきたいと思います。

 

ビジネスゲームとは?

ビジネスゲームとは、マネジメントゲームやシュミレーションゲームともいわれ、ゲームをやりながら計数感覚や意思決定のやり方を訓練するものです。

参加者を5~6名のグループに分けそれぞれのグループを1つの会社とみたて、与えられた資本金や生産能力、販売地区などの一定条件のもとで生産計画、販売計画、人員計画、資金計画など実際の経営の場で生じる意思決定をし、その経営成績を競います。

意思決定を誤ると、過剰生産に陥ったり資金繰りにゆきづまったりして会社経営はピンチを迎えることになり、参加者は意思決定の重要性を模擬体験を通して学ぶことができる研修ツールの1つです。

ここで大事なことは、まさしく体験(シュミレーション)ができると言うことです。

有名な事例としては、コロッセオで行われた模擬海戦。実際の海戦の記録を基に、模擬的に海戦を行わせたというのです。

また、日本にシミュレーョンゲーム(模擬海戦)という概念を持ち込んだのは、「坂の上の雲」などで有名な、日露戦争の海軍参謀「秋山真之 」です。秀才揃いではある が、経験に欠ける士官候補生たちに、模擬海戦を行わせることで、知識を現実に応用する力を磨かせました 。

このように昔から「学ぶは真似る」とも言われますが、普段なかなかできない経験や本番では失敗できないような体験を、シュミレーションの中で経験できることが1番のメリットです。

 

ビジネスゲームと笑い

ゲーム(英: Game)とは、遊びや遊戯と訳され、勝敗を決めるなどのルールや環境または他人との相互作用を元にした普通楽しみのために行なわれる活動のことです。遊びや遊戯と訳されるのであれば、ビジネスゲームとは、ビジネスの要素を含めた遊びなのです。

皆さんは、子供の頃に夢中で遊んでいて気づいたら日が暮れていた、時間があっという間に過ぎていたなどといった経験をされたことはないでしょうか?そこには、必ず夢中になる要素の1つである「楽しさ」が存在します。

また、夢中になる要素の1つに、ルールに沿った競争の要素も含まれています。皆さんが子供の頃に行った外遊びの中で、最もよくイメージできるのは「鬼ごっこ」ではないでしょうか?鬼ごっこもルールがあり、鬼と鬼以外との競争や駆け引きがあります。ルールを設定してこそ、その中に楽しさが生まれるのです。また、鬼以外では、鬼に捕まらない為にはどうしたら良いかといった、いつのまにか「協力する」という対人関係の要素が表れてきます。

このようにゲーム自体が「楽しい」「夢中になる」「協力する」といった遊びの要素を揃えている為、必然的にゲームには「笑い」が生まれるのです。

 

ビジネスゲーム「健康経営ゲーム」と笑い

「健康経営ゲーム」が一般的な研修やワークショップと大きく異なる点。

それは「参加者が自発的に動き回り、他の参加者と積極的なコミュニケーションを必要とする」ことです。

身体を動かす研修なので、座学の研修にはない「楽しさ」があります。

「健康経営ゲーム」はチーム間の協力と競争の要素が合わさっており、研修をスリリングなゲームにしています。この「楽しさ」は参加者たち自身で作り上げていくものであり、研修終了後に深い満足感を与えてくれます。

また、この「健康経営ゲーム」は、1チームの力のみでは決してクリアができない仕組みで作られており、他チームと協力することで初めて成果を上げられます。コミュニケーションがゲームのカギとなっているのです。そのため自然に対話と相互理解が促され、チームビルディングに必要な「楽しさの共有」と「相互理解と協力」を「健康経営ゲーム」は備えているのです。

 

そして、最も重要な点。

 

それは健康に対するイメージが「我慢」や「節制」といった負の行動を伴うイメージがあるのに対し、ビジネスゲーム「健康経営ゲーム」では、ゲームの持つ「楽しさ」の要素から、健康に対して前向きに気づき、学べる設えとなっています。

人が何かを学ぼうとした時、楽しく学んだ方が効率的であることは誰もが経験的に理解しているところです。健康という一見楽しくないように見えるものでも、ビジネスゲームを取り入れることで「楽しく」学ぶことができるのです。

さらには、ゲーム本来の「遊び」といった観点から、自然と「笑い」が生まれるのです。

「笑い」そのものに健康への効果が期待されていることから、ビジネスゲーム「健康経営ゲーム」に取り組むだけでも、健康への意識と知識を高め、さらには自身も健康になる要素を含んでいます。

 

前回の記事、「健康と笑いについて」で、弊社スタッフが「笑う門には福来る」だけではなく、「笑う門には福だけでなく健康もやって来る」と述べていましたが、まさしくその通りだと感じています。