健康経営と継続と振り返り

スタッフの西野です。雪国の富山も徐々に春めいてきて、もうすぐ桜の開花の便りも聞かれる頃になりました。

突然の質問になりますが、皆さんは毎日継続されていることや継続できていることはありますか?

「継続は力なり」ということわざがあるように、継続する力がある人は成長し、結果も出るため、何らかの形で成功していきます。逆に、継続性のない人は、すぐに目標を見失い、諦めてしまうため、ほとんど成果が出ません。私が言うまでもなく、皆さんも分かっていることです。ただ、この継続することがいかに難しいかを皆さんは日々感じていると思います。今回、私がこのテーマを書こうと思ったのは、私自身が昔から継続できていない人間なので、これをきっかけに、『継続できる人間』になるために書いてみようと思いました。

この記事を書いて、変われるのか変われないのか、私自身に期待しつつ、「健康経営と継続と振り返り」と題し、継続と振り返りには何が大事であるかを考えてみたいと思います。

 

継続と過去の振り返り

弊社の「ビジネスゲーム:健康チェックカード‐心技体‐」「ビジネスゲーム:健康経営ゲーム」でも継続の重要性と、実施後の振り返りを大切にしています。改めて、当時なぜ継続することが出来なかったのか、振り返りながら考えていきたいと思います。

 

私は昔から、何でもやたら興味を持つ性格で、何でもやってみる所が長所です。しかし、興味がなくなり、やらなくなるのも本当に早かったものです。口では大きなことを言っておきながら、継続してできないのが私の短所。昔からコツコツ勉強するのも全く全然できませんでした。専門学校時代のテストはほぼ一夜漬けでしたし、実習中はレポートが大変で、仲の良かった友人に書いてもらった時もありました(本当にひどい話です)。

病院に勤務していた時も、お正月から書初めをして、『走』という一文字を書いて、毎日3キロは必ず走ると決めたものの、実際は1週間に1回も走れない有り様でした。なぜ、続かなかったのかを自分の心に聞いてみても、言い訳しか出てきません。でも、言い訳で済ませてしまえば、前に進まないので、できなかったのはなぜか、自己分析をしようと思います。

 

まず1つ目の原因として、走れなかったことも筋トレができなかったことも、すべて目標が曖昧で漠然としていました。やることは決めていましたが、「何のためにやるのか」といったはっきりとした目標がなかったため、最初の頃は継続できていても、向かうべき目標を見失ってしまったため、毎日、継続するモチベーションを保つことができませんでした。

もう1つ、継続できなかった理由としては、毎日続けるには、内容に少し無理があったのではないかということです。毎日3キロ、腹筋や腕立てを100回は運動している高校生にしてみたら簡単にできるからもしれませんが、30歳を超えた私には、仕事の後にやるには少々ハードルが高すぎたと思います(30歳過ぎても、これくらいやっている人は尊敬します)。たとえば、『歯磨きする時につま先立ちのまま行う』くらいの簡単な運動にしたらどうだったでしょうか?少なくとも毎日歯磨きはしますので、3キロ走りにいくことよりも実践しやすいため、続けられたのではないかと思います。ただこんな簡単なことでも、毎日継続するというのは難しいのです。

そしてもう1つ、チェックする仕組みがなかった、もしくはチェックしてくれる仲間がいなかったことです。立てた目標に対し、期間を決めチェックする仕組みを作らずに目標を設定し実行したことにより、途中でやめた際にもなぜできなかったのかをその場で振り返ることが出来なかったため、そのまま継続することが困難となっていきました。さらに、周囲の人に自分の目標を伝えていなかったことにより、自分自身だけがその目標を知っている状況となり、やめても誰もいってくれなかったという状況になってしまいました。つまり、コーチングしてくれる人がいなかったのです。

 

継続できる人とできない人の差は何か?

継続できる人とできない人がいると思いますが、その差は一体何でしょうか? その差は大きいものでしょうか、それともちょっとしたものでしょうか?

私は、コツコツ続けるためには、まず「やる気は続かないもの」ことを前提にしなければいけないと思います。やる気はきっと長続きしません。正確に言うと、人間は誰でもやる気になる時とやる気にならない時があるからです。やる気が続かないからこそ、やる気が続かなくても継続する工夫や仕組み、仲間が必要です。この工夫や仕組み、一緒に取り組むことが出来る仲間こそが継続できる人と継続できない人の差になってくるのではないかと考えます。

 

継続する方法

継続する方法はいろいろあると思いますが、個人的にやりやすい継続方法をいくつか紹介したいと思います。この方法がすべての人に言えるかは分かりませんが、参考になるものあれば参考にしてみてください。

 1.やる気の頻度を上げる

やる気を継続することは、本当に難しいです。まずはやる気を継続するよりも、やる気が出る頻度を上げる意識をしてみてはどうでしょうか。やる気が出る頻度を上げるためには、自分がやる気が出る方法を把握しておくといいと思います。例えば、好きな音楽を聴く、名言集を読んで気合いを入れる、とりあえず顔を洗ってみるなど、何でも良いと思います。人それぞれやる気スイッチを押す方法があると思います。継続することは難しくても、やる気を上げる頻度が増えれば、それなりに人は続けられると思います。いかに自分のモチベーションをコントロールしていくかが大切です。

2.方向性を変えてみる。

上記に述べたようにやる気は続きません。それが同じ作業であればなおさら、作業もマンネリ化してしまい、継続することが難しいでしょう。どうしても飽きてきてしまいます。その対処法をして、『多少の方向性を変える』ということで、継続していくやり方があると思います。例えば、運動であればジョギングだけではなく、ストレッチやスクワットといったように、内容は違っても体を動かすという方向性が同じことが重要です。実際にジョギングもスクワットも、身体の使い方も効果も違いますが、運動といった点では全く同じです。

まず飽きるのを想定して色々な手段を用意しておくことが大切だと思います。

3.複数の継続をつくる

私は毎週ブログを書いていますが、ヨーグルトを食べることと、ストレッチはほぼ毎日続けています。ブログを書いてなかったとしても、ヨーグルトを食べることと、ストレッチだけは続けています。どれかを1日休んだとしても、他の習慣を続けるようにします。「今日はブログを書かなかったけれど、ヨーグルトを食べる習慣は続けているぞ」と自分に言い聞かせることができます。複数の習慣を持つことで1つの習慣を1日休んだとしても、他を続けていれば自己肯定感が消失することはなくなります。

4.目標を小さくする

大きな目標を持つことは、それだけで素晴らしいし、とても大切なことだと思います。

しかし、もしそれが達成できないような状況になると、とたんにやる気やモチベーションがガクっと下がってしまいます。そこで大きな目標の前に、まずは小さな目標を立て、それを達成することを第一とし、それの積み重ねで大きな目標を達成するという考えにしていきましょう。これによって小さな目標を連続して達成することで達成感を得られ、その達成感をもう一度得るために次の目標を設定する、といった好循環のサイクルが生まれてきます。

例えばあなたの目標がダイエットだとしましょう。「10キロ痩せる」という目標だけを見てしまうと、大きな目標に怖気づき、手を付けることさえできません。そこで、10キロ痩せるために小さな目標を作っていきましょう。「エレベーターは使わず階段を使う」、「毎日していた間食を週3回にする」など、ほんの小さな目標にしていきます。そうすれば、やるべき目標が1つ1つクリアでき、クリアすることで心がスッキリするはずです。まずは大きな目標のことは考えず、小さな目標をクリアしていくことです。

5.習慣化する

メジャーリーガーで活躍をする前田健太投手の例を上げます。前田投手が試合前に行うことで有名なのは「マエケン体操」ですが、それ以外にもマウンドの行くときは左足でラインをまたいで、帰るときは右足でまたぐとか、試合の日はトイレもお風呂も掃除したり、部屋の片付けをしたりといろいろされているそうです。この決められた一連の動き、決められた一連の動作をルーティン(routine)ともいいますが、試合の日にこのルーティンを行うことで気持ちが落ち着き、毎回同じ気持ちでゲームに入っていけるそうです。前田投手にしてみれば、継続できていると言うよりは、試合前に行っているルーティンはすでに習慣化になっています。やらなければいけないというよりは自然に行っているというような形になれば、作業自体が習慣化していくため無理なく結果を積み上げられています。これが本当の意味で継続になるのでしょう。

 

継続と振返り

そして、必ずチェックする仕組みを作ること。例えば日記や体力測定、難しければアプリを使う、さらには仲間と一緒にチェックし合う仕組みを作ることが重要です。つまりはPDCAサイクルをしっかりと回すかが継続する上で重要になってくるのです。

例えば、リハビリテーションの世界では、カルテの記録の仕方としてSOAPという方法があります。

S:主観的データ(Subjective Date)患者が直接提供する主観的情報、患者の訴え、自覚症状などを記述する
O:客観的データ(Objective Data)医師や看護師など医療関係者が、観察、測定値、検査結果などから得た情報(一般状態・診察所見・バイタルサイン・検査)などを記述する
A:アセスメント(Assessment)SとOの情報をもとに分析・統合、判断・評価し、病態や予後などに関する意見・印象などを記述する
P:プラン・計画(Plan)S、O、Aの情報をもとに、観察計画(OP)、ケア計画(CP)、教育計画(EP)など、問題解決のための計画を記述する

 

この項目にそれぞれの情報を当てはめ、患者情報を管理していく仕組みです。どこかPDCAサイクルに似ていると感じるのは私だけでしょうか?

カルテの仕組みは単純に記録として扱うよりも、後に振り返ることができるツールとして活用することにより、患者様へ今現在の状態と今までの状態を正確に伝えることが出来、リハビリテーションを継続する上で大切な手段となります。カルテは毎日(その時に)書くことが決まっているので前述したようなルーティンとなります。いつの間にか習慣となっているのです。

さらには、最近では電子カルテが一般的になった事から、医療職全体=仲間でその情報を共有することにより、コミュニケーションが生じ、1つの目標に向かって継続して医療を提供する仕組みが出来上がっているのです。

「仕組みと仲間」

これが継続や振り返りに必要なキーワードではないでしょうか?

 

 

 

ライター:西野大助

富山医療福祉専門学校理学療法士学科卒業

【理学療法士】

リハビリ専門職である理学療法士国家資格取得後、約10年富山県内の総合病院で急性期医療から回復期医療、在宅医療のリハビリに従事。その後SUDACHIに入社。パーソナル事業部の責任者を務め、主にパーソナルトレーニングや集団でのパフォーマンス指導や姿勢指導、傷病予防などの分野を担当している。また、病院在籍中から現在にかけてスポーツ分野での障害予防などにも積極的に取り組んでいる。

最近結婚し、仕事でも家庭でも頑張ろうと意気込んでいる。


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